いちばんよくいただく質問
「なんで凝るんですか?原因は姿勢ですか?」
これ単純にお答えすることもできるんですが、結構難しいジャンルの質問なんですよね。
おそらく皆様が悩まれる事って凝ることよりも、痛みやだるさについてですよね?
疲労と疲労感は全くの別物で
コリ=痛み
ではないんです。
そして姿勢は、おおいに関係あります。
負担がかかる場所が特定されるので、筋肉への負荷のかかり方に大きな差が出るからです。
人間は二足歩行で、
しかも一番上に、かなり重たい「頭」が乗っています。
ほんの少し位置がズレるだけで、筋肉の負担は大きく変わります。
極論でいえば、
骨の上にまっすぐ頭を乗せられていれば、筋肉はそれほど頑張らなくていい。
でも、筋肉で骨を支える姿勢になると、筋肉は頑張り続けることになります。
また、運動不足だから身体は凝るのかについてもよく質問をいただきますが
筋肉は「使っている=上手く使えている」と言うわけではないのです。
たとえば、利き手で文字を書くことは
そこまで大変ではありませんよね。
でも反対の手で書こうとすると、急に難しくなります。
これは、左右が反転して
脳が混乱するからだけではなく、
筋肉の動かし方や力のコントロールをまだ覚えていないからです。
脳と筋肉の連携が取れないと、意外と頭も疲れます。
では、
利き腕に頼っていれば疲れないかというと——
答えは NO。
過労が起きると、
力のコントロールを失い、筋肉は緊張状態に入ります。
力の調整ができなくなると、
力を抜くこと自体が難しくなるのです。
よく使う筋肉だからといって、
必ずしも「上手く使えている」とは限りません。
文字は書けても、
「きれいに書けるか」は別の話。
きれいに書くには、
表現力と、力の抑揚が必要になります。
この 力の抑揚、
実は筋肉の動きにおける
揺らぎの美しさでもあります。
結論
姿勢は、単純な話としてめちゃくちゃ重要です。
でも、
姿勢が良くても
筋肉の使い方によって緊張は生まれます。
そして、ここからがよく誤解されるところ
痛み = コリ
コリ = 痛みが出る
というわけではありません。
マッサージを受けて
「え、こんなところ凝ってたんだ」
と気づくことは、よくありますよね。
筋肉には屈筋と伸筋があり、
痛みの出やすさ・出にくさの差があります。
それだけではありません。
痛みには、もっと複雑な理由が関わっています。
その中でも、見落とされやすく、
でも日常と一番密接なのが屈筋の存在です。
屈筋は“日常動作の主役”
屈筋の役割はとてもシンプル。
• 握る
• 掴む
• 抱える
• 巻き込む
スマホ、家事、仕事、育児、施術。
私たちの生活は、ほぼ屈筋でできていると言っても過言ではありません。
そのため屈筋は
・使用頻度が高い
・休むタイミングが少ない
・気づかないうちに働き続けている
結果として、疲労や痛みが蓄積しやすくなります。
痛みが出やすい本当の理由は「抜けない緊張」
屈筋の厄介な点は
力を入れたことより、力を抜けないこと。
実は屈筋は、
単なる運動筋ではなく、防御反応と直結した筋です。
• 不安
• 緊張
• 我慢
• 集中
• 責任感
こうした感情があると、
身体は無意識に「離す」より「握る」を選びます。
つまり、
心が緊張していなくても
神経が緊張していると、屈筋はオンのまま。
これが
・血流低下
・酸欠
・だるさ
・痛み
につながっていきます。
屈筋は感情の影響を受けやすい筋
感情は、思考よりも先に身体へ届きます。
感情が動く
→ 自律神経が反応する
→ 筋緊張が変化する
このとき最初に反応しやすいのが
末端の屈筋群(手・前腕・足指)。
• 手をぎゅっと握る
• 歯を食いしばる
• 足指で地面を掴む
これらはすべて
「危険に備える」「身を守る」ための反応。
屈筋は、感情を身体で表現してしまう筋なのです。
「頑張る人ほど屈筋が固い」理由
頑張る=
・力を出す
・耐える
・集中する
・踏ん張る
この状態は神経的には屈筋優位モード。
だから
• 責任感が強い人
• 仕事に真面目な人
• 人に気を遣う人
この層は、
自覚がなくても屈筋が固まりやすい。
「使いすぎ」ではなく
休ませる許可が出ていないだけ、というケースも多いのです。
伸筋が痛いときも、原因は屈筋なことがある
興味深いのはここ。
伸筋側に痛みが出ていても、実際には
• 屈筋が縮みっぱなし
• バランスが崩れる
• 伸筋が引っ張られ続ける
という構造になっていることも多い。
つまり
原因は屈筋、症状は伸筋という逆転現象。
局所だけを見ていると、
本当の原因を見逃してしまいます。
セラピスト視点のまとめ
屈筋の痛みを見るとき、
大切なのは「どっちが悪いか」ではありません。
• 何を握りしめているのか
• どこで力を抜けていないのか
• 安心して“離す”感覚があるか
屈筋がゆるむ瞬間は、筋肉物理的刺を受けた瞬間ではなく
神経が「もう大丈夫」と判断した瞬間。
だからこそ
強く押すより
正すより
まず安全をつくる。
屈筋は、感情に一番正直で
一番嘘をつかない筋なのです。
心と身体がつながる、やさしい場所。
大阪府寝屋川市のリラクゼーションサロン「BAKU・寝(バクネ)」では、
お一人おひとりの“今”に寄り添った施術をご提供しています。







