リラクゼーションサロンの定番メニュー、アロマトリートメント。
「アロマトリートメント」と聞いて、どんなイメージがいちばん強いでしょうか?
いい香り?
優しいタッチと手の温もりで心地良い癒し?
それとも…激痛?(笑)
「痩せそう!」なんて声もありますよね。
アロマトリートメントは、ラグジュアリーで非現実的な世界観を演出しやすく、
“癒し”の代名詞として多くのサロンで採用されています。
けれど、ひとことで「アロマトリートメント」と言っても、その種類も、個性も、とても幅広くて奥が深いんです。
同じアロマトリートメントでも、
「さわさわされるだけだった」という人もいれば、
「痛すぎて涙が出た」という人もいます。
この違い──
施術者の上手い・下手だけでなく、
受ける側のその日の体の状態や感じ方も関係します。
でも大きく見れば、
それ以上に影響しているのは、”目的や流派の違い”なんです。
この流派の違いを知っておくと、
自分に合ったサロンを選ぶときの大きなヒントになります✨
オイルを使った施術には、いくつかの流派がある
サロンには世界中のオイル施術がありますが、
まずはざっくり「アロマ・ロミロミ・バリニーズ・タイ式」など、名前も技術も本当に幅広い世界です。
ただ、ここでは“日本のサロンで出会いやすい3つ”だけ覚えておくとサロン選びがわかりやすくなります✨
アロマトリートメント
ベースオイル+精油を使い、香りとタッチで神経を整える施術。
・目的:リラックス、自律神経バランス
・圧:浅め〜中程度
・世界観:落ち着き、癒し、香りの作用
最近では、このアロマの中でも
“スピリチュアルアロマ”と呼ばれるスタイルが増えています。
香りとタッチに“祈り”や“意図”をのせ、
チャクラ・波動・心の深い部分を整える、エネルギーワーク寄りのアロマトリートメント。
これは特定の流派ではなく、
セラピスト一人ひとりが感性で組み立てる派生スタイルです。
リンパマッサージ
血液やリンパの流れを促し、老廃物を排出させる施術。
・目的:むくみ、疲労回復、代謝促進
・圧:軽擦〜強圧まで幅広い
ここに“やさしい派”と“痛い派”という差が出てきますが、これも流派の方向性による違いです。
痩身トリートメント
痩身トリートメントは、エステサロンに多いメニューで、筋肉・脂肪・筋膜にしっかり圧をかけて、ボディラインの変化や代謝アップを目的とした施術です。
サロンによっては温感クリームやマシン(キャビ・ラジオ波)を併用することも多く、見た目に“変化を出すためのアプローチ”が中心になります。
そのため、痛みを感じることもあります。
🌹覚えておきたいポイント①
圧が強い=コリが解消する、とは限らない。
痩身は
• 脂肪
• 筋膜
• 筋肉の表層
• 代謝
に働きかける技術で、
「コリ」は
筋肉と神経の緊張なので、強い圧で押されたからといって解けるとは限りません。
🌙覚えておきたいポイント②(逆パターンも!)
深い圧でコリがほぐれて身体は軽くなるけれど、それがそのまま「痩せる」わけではありません。
むくみが取れて一時的にサイズダウンすることはありますが、
それは“水分バランスの変化”であり、脂肪が減ったわけではありません。
✔ 圧が強い=痩せる ではない
✔ ほぐれる=痩せる でもない
痩身は「エステ的アプローチ」
ほぐしは「リラクゼーション的アプローチ」
目的が違うから、得られる結果も違うんです✨
ここで大事なのは…
同じ“オイルを使った施術”でも、
この3つは目的もタッチもまったく別物ということ。
だから、
・「さわさわされるだけだった」
・「激痛で泣きそうになった」
という差は、上手い下手だけではなく、方向性の違いなんです。
そして、リンパマッサージには
大きく分けて2つの相反する考え方があります。
☆ 表面を優しく整えるスタイル
★ 深くダイナミックに流すスタイル
(この2つの考え方についてはまた別の記事で解説します!)
🌟ここ起きやすい問題
新人セラピストさんや、自分に合ったサロンを探しているお客様をもっとも惑わせてしまうのが──
アロマトリートメント × リンパマッサージ(浅い・深い)の混合スタイルです。
相反する施術が混ざり合っちゃってるので、「どっち?」と混乱が生まれやすく、意見が対立する場面はとっっても多いです(笑)
多くのリラクゼーションサロンは”癒し”がベース。
そのため、
「お客様の好みに合わせて圧を変える」
という対応が自然と増えます。
それ自体は優しさなんだけど、
その分……
• 施術の組み立てが強圧か弱圧かだけになりがち
• 本来の目的や意図がぼやっとしやすい
• 同じ名前のメニューでもサロンごと・セラピストごとに中身が違う
という “見た目は同じなのに本質が違う” 問題が起きやすいんです。
🌙メニュー名だけでは、中身が分かりづらい
メニュー表に「アロマトリートメント」と書いてあっても、
実際は
• アロマ寄りの癒しスタイル
• リンパ寄りの強めスタイル
• その日の気分でミックス
など、内容がバラバラなことは珍しくありません。
なので選ぶ側からすると
「名前は知ってるのに、受けてみないと中身が分からない」
という状態になりやすいんです。
セラピストといえど、立派な”技術職”。
経験・知識・触れる感性・磨き続ける技術!
これらが全部、手技になるから、マニュアル化はしたいものではないけれど・・・
中身が見えないからこそ、自分に合うセラピストさんに出会えるかが、ちょっと運命的な確率になっちゃう(笑)
✨ということで・・・
当店(BAKU・寝)のオイルトリートメントはどうゆう特性なのか?
少しお話ししていきます✨
✨BAKU・寝のオイルトリートメントはこんな施術です。
当店のオイルは
アロマの“優しさ”とリンパの“巡りやすさ”のいいとこ取りを狙った施術です。
その日の疲れ具合に合わせて、
“気持ちいいと感じる層”と“緩みが起きる層”の両方へアプローチ。
“圧の質”を大切にしているので、
優しい施術が好きな方から
ガッツリ希望の方まで、幅広く対応できます。
✨ベースは“癒し系のスピリチュアルアロマ”
でも基本、私はガッツリ系です(笑)
ガッツリ系なのにスピリチュアルアロマをベースにしている理由は、
もともとこの施術が
恩師によるオリジナルのエステ技術の派生形。
私は教わった技術を
さらに派生・変形させちゃうタイプですが(笑)
ひとつだけ、ずっと守っている教えがあります。
それは、恩師が
「ひとつひとつの手技に意味を持たせる」という所作。
丁寧に触れること、
大切に扱うことを“形”にして手で伝えることは、
その人がこれまで積み重ねてきた時間への”敬意を示すための所作”。
この所作だけは、
今でも私の施術の根っこにあります。
✨では、実際の中身はどうかというと…
神経・脳波・リンパ・筋肉・心。
この5つの反応を見ながら、
お客様ごとに“優先順位”と“好み”を変えて
オーダーメイドで設計しています。
• 優しいタッチで眠りたい日
• しっかり巡らせて疲労を抜きたい日
• 心が張っていて深い脱力が必要な日
• ガッツリしてほしいけど痛みは嫌な日
• 触れられることそのものが必要な日
身体と心は毎回ちがうから、その日の状態に合わせて
癒し・圧・リズム・速度・深さを調整しています。
✨癒しのプロだけど……
痛みの良さも知ってほしい(笑)
痛みが人の心を解放することもある。
心がふっと開放された時、一番深い“緩み”が起きることもある。
──この話は、またいつか別の記事で(笑)
痛みが苦手な方も、痛いのが好きな方も、ゴリゴリほぐして欲しい方も、ただただゆっくり眠りたい方も。
脳と神経と筋肉マニアの仙頭に、どうぞお好みをお聞かせください✨







