️脳内麻薬エンドルフィン──痛みをやさしく包み込む、身体のご褒美反応

2025.10.21

痛みを感じる瞬間──
そこには「危険」だけでなく、「癒し」の始まりが隠されています。

人が「痛気持ちいい」と感じるとき、
脳の中では“痛みをやわらげる神経物質”が分泌されています。
それが エンドルフィン。

セラピストの手のひらが生み出す“安心の圧”が、
身体の中で小さな化学反応を起こしているのです。


 
痛みを感じたとき、脳の中で起きていること

痛みはまず「危険信号」として脳に送られます。
でも、信頼できる人に触れられたとき──
脳はその刺激を「安心のサイン」として受け取ります。

このとき働くのが、扁桃体(不安を感知する場所)
側坐核(快を感じる中枢)です。

危険を察知した扁桃体が“安全”を確認した瞬間、
側坐核が反応し、エンドルフィンが放出されます。
それはまるで「大丈夫」という言葉を
身体の中で受け取っているような状態。

つまり、「あぁ、そこ…」と感じた瞬間、
身体は痛みを“危険”から“快”へと書き換えているのです。


 
筋肉がゆるんだ“だけ”では、楽にならない理由

施術をしていると、こんなことがあります。
明らかに硬かった筋肉がふわふわに緩んでいても、
「なんとなく楽になった気がする」と言われる。
逆に、それほど緩んでいないのに「めっちゃ楽になった!」と感じてもらえることもある。

この違いは、結果、筋肉がどうなったかよりも“感じ方”によって生まれます。

つまり、どんな刺激を「気持ちいい」と脳が受け取ったか。
その瞬間に、エンドルフィンが放たれ、
痛みを“快”として上書きしているのです。

コリや張りを感じていた場所が、
「あぁ、そこ!」と安心と共に反応した瞬間──
身体は「守るための緊張」を「ほどける安心」へと変える。

それが、“楽になった”という感覚の正体。


 
心地よさが神経を育てる

エンドルフィンは「報酬系」と呼ばれる神経経路で働き、
「やってよかった」「触れてよかった」という学習を生み出します。

つまり、痛気持ちいいという感覚は、
神経が“安心”を学び直している瞬間なのです。

セラピストのやさしい圧、
F分の1ゆらぎのリズム、
呼吸の共鳴──

それらは、ただの施術ではなく、
身体と神経の再教育。

安心の記憶を、少しずつ塗り替えていく作業です。


 
“強い快楽”ではなく、“穏やかな満足”へ

エンドルフィンは、モルヒネのように強い鎮痛作用を持つ物質。
だからこそ、過度な刺激を繰り返すと、
「もっと強く」「もっと深く」と求めるようになります。

それは“快楽”の追求であって、“癒し”ではありません。

しかし、やさしい刺激の中では、
オキシトシン(愛情ホルモン)や
セロトニン(安定ホルモン)も一緒に分泌され、
穏やかな満足感が残ります。

癒しとは、“脳内麻薬を正しく使うこと”
強さで支配せず、やさしさで満たしていくこと。
 

痛みは「終わり」ではなく「合図」

痛みを感じることは、身体が“治ろうとしている”証拠。
身体は、不調を知らせることをやめてしまうと、
やがて痛みを感じなくなってしまいます。
だからこそ――身体の声が届いているうちに、
その痛みを「癒しのご褒美」として受け取ってあげてください。 
 
 
 
心と身体がつながる、やさしい場所。
寝屋川のリラクゼーションサロン「BAKU・寝(バクネ)」では、
お一人おひとりの“今”に寄り添った施術をご提供しています。
 
 
 

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