心と身体は別人!?感情と身体のつながりを読み解く【総集編】

2025.07.11

人は、まず”身体”で快・不快を感じてきた生き物です。

赤ちゃんのときは、言葉も記憶もない。
けれど、心地よければ笑い、苦しければ泣く。

「身体が感じたこと」から、感情や思考が生まれる。

だからこそ私は、
セラピストとして、“身体が語る言葉”に耳をすませてきました。

脳は過去を語り、
目は今を語り、
口は未来を語り、
背中は、生き様を語る。

触れた手のひらに、私は“その人の物語”を感じることがあります。

たとえば目──
今の感情は、瞳に現れます。

目力の入り方、潤んだ瞳、キツい目つき、笑っているかどうか──
言葉よりも先に、目はその人の“いま”を語る。

たとえば脳──
脳は、過去の出来事やトラウマ、経験から今の行動パターンや言葉を選び出していく。

たとえば口──
口が語るのは、未来。
まだ見ぬ不安や期待を言葉にした瞬間に、その選択肢が目の前に生まれる。

たとえば背中──
努力も、葛藤も、矜持も、背中に宿る。

背負ってきたものの重さがある日、背中の“丸み”として表れたり、
誰にも見せない強さが、肩甲骨の張りとして語りかけてくることもある。

怒りの硬さ。悲しみの冷たさ。不安の震え。
喜びのあたたかさ。恐怖の息づかい。
そして、まだ名前のない感情の“痕跡”たち。

感情は、消えない。
ただ、身体に残るだけ。

脳は心を騙す。でも身体は嘘をつけない。
気づかないうちに現れる不調は、黙っていても“心の声”を映している。

感情は「脳」ではなく、身体に宿る

人は思っているよりずっと、
「感情」を“頭”で考えるものだと思ってる。
でも実際は──
感情とは、身体で起こる“反応”そのものなんです。

怒り → 腹・肝臓
• 腹が立つ
• 腸が煮えくり返る
• 肩を怒らせる
• 怒り肩になる
→ エネルギーが滞る、こもる、爆発する。

悲しみ → 胸・肺
• 胸が締めつけられる
• 胸がぎゅっとなる
• 息が詰まる
→ 吸う気力が奪われるような、呼吸が浅くなる反応。

不安 → 脳・思考系
• 気が気じゃない
• 心ここに在らず
• 思考がぐるぐる回る
→ “まだ起きていない未来”に心を奪われ、脳が暴走。

恐怖 → 血流・目
• 血の気が引く
• 顔が青ざめる
• 目が泳ぐ
→ 自律神経が一気に交感神経優位になり、緊急モード発動。

嫉妬 → みぞおち・喉
• 焼きもちで喉が詰まる
• 胃がキリキリする
→ 言えない気持ちが溜まり、未消化のまま内臓に響く。

恋 → 全身(特に目・胸・胃)
• 胸がいっぱいで苦しい
• ご飯が喉を通らない
• 目に色がつく(色眼鏡)
→ 理性を狂わせる感情。自律神経とホルモンの遊園地。

✨喜び → 足・未来方向
• 足取りが軽い
• 思わずスキップしたくなる
→ 未来へ向かうエネルギーが足に現れる。地に足がついている状態。

感情は、身体の“地図”に表れる

感情は「気分」で終わらせていいものじゃない。
それは、身体という“土地”に刻まれる軌跡。

・溜まった怒りは、胃酸過多になる。
・悲しみは胸に溜まり、深呼吸ができなくなる。
・喜びは脚を軽くするが、過剰な期待で空回りもする。
・不安は脳内に“ネガティブなBGM”を流しつづける。

セラピストは「身体の翻訳家」

触れた肌に、重さに、硬さに、温度に。
“感情の痕跡”を感じ取れるセラピストは、翻訳者。

人の体に現れる感情のサインを見逃さず、
適切なケアと“言葉の処方”を添えられるなら──

それはもう、
単なる“マッサージ屋さん”ではない。
“感情の通訳者”であり、“生き方の伴走者”だ。

「地に足をつける」とは?

✨地に足をつけるとは──「好き」に向き合うこと

「地に足をつける」って、
ただ落ち着いて生活することとか、現実的になること…じゃない。

それはもっと根源的な──
“自分の心”を、自分の足で支えるってこと。

じゃあ、どうすれば支えられるのか?

それは、「好き」を追いかけること。

好きはものの上手なれ。

という言葉があるように、
好きなことに向き合って、行動して、考えて、やり続ける。

そんな中でしか育たない「軸」がある。

そして、
自分の中に“軸”が育ってくると、人はブレなくなる。

他人の評価や流行りに振り回されず、
「私はこれが好き」「私はこれを信じたい」って、
ちゃんと自分で選べるようになる。

そうやって立った“自分の足元”には、重みと力が生まれる。

それが「地に足がついた状態」。

なんとなく頑張るのでも、
誰かの顔色を見ながら進むのでもなく──

「これが私の道」って言えること。

それはきっと、
派手な成功よりも、
深く息が吸えるような“自信”を与えてくれる。

そしてその生き方こそが、
何よりもかっこいいんだと思う。

“好き”は、簡単に言えるけど、向き合うのは意外としんどい。
好きだけでは前に進めない社会で、
身の程を知り、己の弱さを受け入れ向き合う。
プライドを捨て、他者を認め、吸収する。

すると──弱さは、糧となる。

これは簡単に言うけど、できる人はほんの一握り。
なぜなら、
弱さを言い訳にして逃げず、数々の感情と向き合って“消化”していくには、覚悟が要るからだ。

身体を整えることは、心を整えること

• 心のケア=感情に寄り添うこと
• 身体のケア=感情を緩ませること

リラックスは贅沢ではない。
自分に触れて、「自分を思い出す時間」。

心が苦しいときこそ、身体に触れてあげて。

心と身体がバラバラになってしまったとき、
またここに戻ってこられるように──

あなたの旅に、このシリーズがそっと寄り添えますように。

心と身体がつながる、やさしい場所。
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心と体は繋がっている。

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